他の人が使用したコンタクトレンズを使うと、コンタクトレンズを介して眼感染症になることがあります。
また、未使用のレンズであっても他人のコンタクトレンズが自分の目にフィットするとは限りません。
他人のコンタクトレンズを借りたりもらったりして装用することはやめましょう。
コンタクトレンズに触れる前に石鹸で手を洗いきれいなタオルなどで水分をふき取りましょう。
手を洗わないと手についた病原菌がコンタクトレンズやレンズケースを汚染し眼感染症のリスクが高まります。
連続装用の許可を得ていないコンタクトレンズはつけたまま眠らないでください。
水中に生息しているアカントアメーバによる感染症は、治療が難しい目の病気のひとつです。最悪の場合、失明することがあります。
コンタクトレンズをつけて水泳、入浴、シャワーを浴びるとコンタクトレンズと水が接触する機会が増え、
アカントアメーバおよび他の微生物による感染症のリスクが高まります。
地域、水質など環境により感染リスクの程度は異なりますが、水泳、入浴、シャワーを浴びるときはコンタクトレンズをはずす習慣をつけましょう。
ソフトコンタクトレンズに付いた汚れや微生物を除去する最も効果的な方法は、きれいな手で消毒液を使ってこすり洗いすることです。
こすり洗いをせずにソフトコンタクトレンズを消毒液ですすいだり保存液に漬けておくだけでは十分に汚れや微生物を取り除くことはできません。
コンタクトレンズを水で保存すると、水中に生息するアカントアメーバや他の微生物が付着し、
眼感染症のリスクを高めてしまいます。
決められた期間を超えてコンタクトレンズを使用した人の方が、指示どおりの期間で使用した人より眼障害、
異物感、視力不良が増えたとの報告があります。
微生物で汚染されたレンズケースは眼感染症の原因となります。
微生物はバイオフィルムと言われる目に見えない膜状の塊りを作りそこで生き続けます。
微生物の汚染を防ぐために、毎回、使用後のレンズケースを洗い自然乾燥させましょう。
適切にレンズケースを洗い乾燥させても、レンズケースは少しずつ微生物により汚染されていきます。
定期的にレンズケースを交換しましょう。
使用済みの消毒液はコンタクトレンズに付着した微生物により汚染されていてバイオフィルム(微生物による膜)が形成されやすくなります。
バイオフィルムができると消毒液の消毒力が低下しますし、レンズに付着して重大な眼障害の原因にもなります。
使用済みの消毒液に新しい消毒液をつぎ足すような使い方はやめましょう。
眼科医はコンタクトレンズ装用者の目の状態や使用状況をもとに適切な消毒液を指示しています。
また、特定のコンタクトレンズと消毒液の組み合わせにより目に刺激が生じることがあります。
眼科医の指示した消毒液を使うようにしましょう。また、消毒液の使用説明書をよく読み使用してください。
自覚症状がなくても眼障害が進行していることがあります。
また、処方されたレンズが合わなくなっていることがあります。
眼科医の指示に従い定期的に目の健康診断(検査)を受けるようにしましょう。
目の痛み、不快感、充血、ぼやけなどを感じたらすぐにコンタクトレンズをはずし、眼科を受診しましょう。